2009年12月27日日曜日

『教育の職業的意義』

最近本田由紀さんの『教育の職業的意義』を読んでいます。

従来、教育は人格形成という目的が先立ち職業的な技能を積むということは求められてきませんでしたが、非正規社員が増加していることや、技能形成もできないまま社会に出た若者が過酷な労働を強いられる現状を見て、教育に職業的技能を形成するという本来の機能を担わせるべきであると著書は述べています。

これまでの企業による技能形成があるという前提は非正規社員には当てはまらない場合が多く、正社員に関しても投資を控えるようになってきている状況をみると、これは正当な意見であると思います。

最近はグリーンニューディールに倣って環境関連で雇用を生み出そうというする動きもみられていますが、雇用状況は厳しい状況が続いているように思います。今後人口の大半を占める労働者が自分たちの権利を守るためには教育において職業的技能を形成する側面を担わせる必要は大いにあると思います。

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